こんにちは。細々と生きております。当ブログはドラマ『オビ=ワン・ケノービ』の考察の途中で止まっておりましたが、誠に勝手ながらブログを再開させていただくことにしました。
今回は『ドライブ・クレイジー:タイペイ・ミッション』のあらすじ、キャスト、および面白かったポイントを書いていきたいと思います。
映画『ドライブ・クレイジー:タイペイ・ミッション』は、上映される劇場が限られていたため、ワイスピのように気軽に行けない方もいらっしゃったでしょう。かくいう私も、百道(ももち)かトリアス久山かという究極の選択を強いられました。とはいえ福岡は、上映している劇場があってよかったです。本当にありがたいことでした。
ドライブ・クレイジー:タイペイ・ミッション
原題:Weekend in Taipei/上映時間:100分/製作年:2024年

予告動画 ↓ ↓ ↓
クワン役サン・カンさんから、日本の映画ファンに向けてメッセージ付きです。
youtu.be監督:ジョージ・ホアン
脚本:ジョージ・ホアン、リュック・ベッソン
製作:リュック・ベッソン
出演:ルーク・エヴァンズ、グイ・ルンメイ、サン・カン、ワイアット・ヤンほか
映画【ドライブ・クレイジー:タイペイ・ミッション】のあらすじ
舞台は台湾。セレブ妻のジョーイはブランドもののショッピングバッグをいっぱいぶら下げ、その上高級車を購入。夫クワンからは「目についた物を買わずにいられないのか」と説教されます。クワンは、億万長者ですが、裏では悪いことをいっぱいしています。
クワンはジョーイにぞっこんですが、ジョーイのほうはつれない態度。仕方なくあなたと暮らしているのよと言わんばかりでした。妻の冷たい態度が寂しくて、クワンは「キーッ💢(❮>_<❯)」ってなります。
ジョーイの息子レイモンドも、クワンに全く懐いていません。それどころかレイモンドは、クワンの悪事を暴こうと麻薬取締局の捜査官であるジョンにメールで接触しました。
レイモンドは「イルカを助けたい」という動機からこのような危険な行動に出たわけですが、この後ジョンが自分の実の父親であること、母ジョーイが昔ヤクの運び屋だったことを知り、もはやイルカどころではなくなります。
まず、手始めに密告がクワンにバレ、刀で脅されました。ジョーイとフェラーリで逃走後、ホテルではドンパチに巻き込まれます。ジョーイとジョンが合流して逃げ込んだのは、ジョーイの実家である漁港の実家。
レイモンドとしては初めておばあちゃんに会いますが、翌日はジョンと豆剥きを手伝わされます。トホホ。妻のストーカーであるクワンは勘が良く、実家のある漁港を探せと部下に命令。クワンの手下が、漁港町にズカズカとやってきました。
そんなときに、あれ、レイモンドがいない!レイモンドは、クワンを逮捕するための証拠を盗もうと勝手に家に戻っていたのでした。しかし、あっさりクワンに見つかってしまいます。
レイモンド引き渡しのため、ジョーイとジョンは仕方なくクワンに再会。しかしクワンが約束を破り、ジョーイとレイモンドを車に乗せて逃走。遥か遠くからジョンが運転手を狙い撃ち、それが見事に命中しました。代わりに運転しようとハンドルを握るクワン。しかし追ってきたジョンが助手席側から猛突進し、襲われたクワンは車から転げ落ちます。
走って逃げるクワン。クワンはなぜか映画館に入り、ジョンとステージに上がります。劇場内ではチャン・イーモウ監督の「LOVERS」が上映されていました。ステージで、ジョンとクワンが揉めはじめたので、観客は「キャー」とパニックになって逃げます。残されたのは老夫婦のみ。
老夫婦の前で、銃を使わず格闘するジョンとクワン。そしてついにクワンは逮捕されました。ジョンとジョーイは結ばれ、赤ちゃんも誕生。めでたし、めでたしというストーリーです。
映画【ドライブ・クレイジー:タイペイ・ミッション】の主なキャスト
ジョン役:ルーク・エヴァンズ
15年前からクワンを追っている麻薬取締局(DEA)の捜査官。任務中でありながらジョーイと恋に落ちてしまいました。ギリギリのタイミングで「ゴメン、俺は捜査官だ」とジョーイにカミングアウトし、頼む逃げてくれと懇願。以後ジョーイとは会っておらず、今回15年ぶりの再会となります。
捜査で派手にやらかし、女上司から休暇を言い渡されたジョン。飛行機でタイペイに渡り、プライベート休暇中、独自に捜査をはじめます。
ジョンを演じたルーク・エヴァンスは、ワイスピ・シリーズでオーウェン・ショウを演じました。デッカードの弟ですね。ホビット三部作では、弓の達人バルド役を担当。また当ブログでご紹介した映画『ハイライズ』のワイルダー役も担当していました。
ルークはジョンという役柄について、ただのいい人なんだけど、正しい決断ができなかった男だと語ります。家族を持つ機会を逃し、疲れきった顔をして、それを受け入れている。ところが突然、母親になったジョーイが子供を連れて現れたから過去を思い出しながら戦う。そんな普通の男であるところが好きだ、と話しました。
ジョーイ役:グイ・ルンメイ
クワンの妻。昔好きだったジョンのことが忘れられないまま、クワンと結婚しました。ジョンとの間に出来た子供レイモンドも一緒です。大豪邸に住み、買い物もしたい放題。クワンの誕生日プレゼントとして、フェラーリの試乗を楽しみます。
車を運転してるときだけ全てを忘れられる。かつては天才ドライバーとしてしられ、薬の運び屋でした。そんなジョーイの悩みはしつこい夫クワンに付きまとわれ、求められること。でもクワンなしでは生活できないし、好きだったジョンとの子レイモンドを育てることもできません。
そんな煮詰まった日々の中、ある日ジョンがタイペイに来ていると知ります。
フェラーリの試乗シーンについてグイ・ルンメイは、フェラーリのトレーニングは今でも最も恐ろしい経験、と語っているよう。ジョーイはフェラーリに乗る前に、エンジンを確認するんですよね。車好きがよくやってる、アレだ!って思いました。
『薄氷の殺人』などでしられるグイ・ルンメイは、今年9月から公開の映画『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』でも活躍しています。
クワン役:サン・カン
表向きは、水産王で億万長者。裏の顔は麻薬カルテルのリーダー。めーっちゃ悪い奴なのに妻ジョーイにメロメロで、いつ何時も「妻はどこにいるか?」確認しているようなそんな男です。
クワンを演じたサン・カンは、ちょうど『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』の撮影の時に、ベッソン監督がルイ・レテリエ監督を訪ねて来て、それでベッソンと知り合う機会があったとインタビューで語っています。
サン・カンは、ワイスピ・シリーズのハン役で有名かつ大人気。それ以外では、SWのスピンオフドラマ『オビ=ワン・ケノービ』にフィフス・ブラザー役で登場し、皆を驚かせました。
最近は、カーコミュニティや映画のファンが撮影に参加した『drifter』というカーアクション映画の監督・俳優を務められたようです。一般人でも車好きなら参加できるロケみたいなのがあって、参加者は「イェーイ」みたいな陽気なノリで楽しそうでしたよ。君もこの映画に出れる!みたいな感じで、撮影段階から第4の壁を突き破ってる感じが、おもしろいなと思いました。まもなく、米公開という噂も!日本でも公開してほしいです。インスタで、撮影の光景などが見れるので追っていましたが、とにかくドリフト・シーンの迫力が凄かった。詳細はサン・カンさんのインスタグラムをチェックしてみると、わかりますよ!
レイモンド役:ワイアット・ヤン
ジョーイの息子。いっぱい悪いことしてる義父クワンの悪事の中でも、レイモンドが気に入らなかったのは環境汚染。レイモンドからイルカのことを指摘され「は?イルカ?」とクワン。クワンは誰に飯食わせてもらってるんだ!と思ったに違いありません。
実の父親は、パティシエだったが死んだと聞かされていました。がしかし、捜査をきっかけに目の前の捜査官ジョンが自分の父親だと判明!は?どういうこと???と次々湧いてくる疑問や好奇心を抑えることができず、修羅場をくぐり抜けながら両親をバンバン質問攻めにします。
レイモンドを演じたワイアットくんをインタビューで拝見しましたが、機転の効いたコメントをポンポン飛ばし、映画の役柄よりもシャープな印象。ハンサムな方なのに、上手く描けず(私のイラスト)申し訳ないなという気持ちになりました。
ワイアットくんは、ロケの期間中サン・カンと「ライラ」というお店の餃子を食べに行ったり、ルークとはカラオケに5回ぐらい行ったりしたと話しています。今後も期待の俳優さんですね。
映画『ドライブ・クレイジー:タイペイ・ミッション』の感想・面白かったポイント
リュック・ベッソン率いるヨーロッパ・コープ製作
製作・脚本はリュック・ベッソン。とはいえ、脚本のほうは監督を務めたジョージ・ホアンとの共同執筆のようです。
ベッソンと言えば、古くは映画『グラン・ブルー』や『レオン』で、一躍有名になった監督です。昨今は映画『トランスポーター』シリーズや『96時間』シリーズの製作・脚本でも有名。監督作品としては『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』などもあり、冒頭の握手のシーンがやたらと長く、観客をざわつかせました。
そんなベッソン的ワールドが楽しめる本作は『DOGMAN ドッグマン』の撮影監督コリン・ワンダースマンが、同じく撮影監督を担当しています。こちらも『ドライブ・クレイジー』同様、ヨーロッパ・コープの作品ですね。
ヨーロッパ・コープに俄然興味が湧いてきて、調べてみると主な製作作品の中に
・トランスポーター
・96時間
・ミシェル・ヴァイヨン
・フィリップ、きみを愛してる!
・LUCY/ルーシー
・ヴァレリアン 千の惑星の救世主
など、結構私好みの作品が並んでおりました。これらは、ベッソンの計算しつくされてないワールドを堪能できます。
クワンを演じたサン・カンはインタビューで映画『グラン・ブルー』を傑作と評し、とても好きな映画の1つと語っています。子供時代や高校時代に影響を受けた思い出深い作品のよう。私も『グラン・ブルー』大好きですよ!と思いました。
いまだにベッソンと聞くと反応してしまうルーツは『グラン・ブルー』にあります。当時ジャン・レノが演じるエンゾという男が大人気でした。
アラン・フィグラルツのアクション・シーン
この方は、スタント界ではかなり有名なようです。私的には「あー、この人が死んでさみしいなぁ」みたいに思ったキャラでした。もっと見たかったです。wikiには、アランが5歳から武道を学んだとあります。マジで凄かった!
アランは最近では、映画『DOGMANドッグマン』のスタント・コーディネイターも担当していました。で、凄いのは、「ドッグ・リリース」とよばれる犬殺陣も任されていて、他の俳優さんの代わりに犬に噛みつかれる演技にも挑戦したようです。
以下はドライブ・クレイジーの本編、アラン・フィグラルツの見せ場
SNSでも『ドライブ・クレイジー:タイペイ・ミッション』を観た人が、このシーンを絶賛していましたね。アラン・フィグラルツがどれぐらい出演しているか、知りたがっている方もいらっしゃいましたよ。
見ごたえのある格闘シーン
序盤の中華料理店の厨房での格闘シーンがとにかく迫力あり。テンポも良く、コミカルなノリなので、ちょうど『Mr.Boo!ミスター・ブー』のような感じで、楽しむことができました。
ジョン役のルーク・エヴァンズは『ドライブ・クレイジー:タイペイ・ミッション』の中で、自分がスタントをこなしたシーンもあると明かしています。インタビューでは、何週間もかけて段ボール製のキッチンでリハーサルをしたと語っていますから、厨房での格闘シーンの撮影にも参加したのかなと思いました。これは危ないですよ。
サン・カンは終盤のルークとの大きな格闘シーンについて、イスラエルの格闘技であるクラヴ・マガのトレーニングをしたと語っています。また別のインタビューでは、振付師(ファイト・コレオグラファー)で東京ドリフトの頃から一緒に仕事をしているダン・トロッターとのトレーニングを、楽しんだとも。台湾のスタント・チームを世界クラスのものと大絶賛していました。
終盤に珍展開か!笑いが止まらなかった
クワンがジョーイとレイモンドを車に乗せ逃走するシーンで、ジョンがかなり遠くから銃で狙いました。当たるわけないやんと思ったら、運転手に見事命中し仰天!このシーンあたりから、笑いが止まらなくなりました。
クワンが運転席に座ってからも、ここからドリフトシーンあるか!と思いきや、まさかジョンが真横からタックル。そんな強引な攻め方があったのかと。意外すぎて、メッチャテンション上がりました。
そしてなぜか映画館に入る2人。このシーンが本当に好きです。館内では、チャン・イーモウ監督の映画『LOVERS』が上映中。
実は台湾が猛暑だったため、最終決戦の舞台を急遽、ルーク・エヴァンズの提案でジョージ・ホアン監督が屋外から映画館に移したようです。あの映画館は、ルークが見つけたらしいんです。そしてホアン監督の俳優さんへの気遣いが、あのような面白展開を生んだのですね。
クワンというキャラクターの魅力
悪役ながらどこか憎めないクワン。
お誕生日プレゼントとして、妻からフェラーリをプレゼントされる。「いやそれ、俺の金で買った車だろ」と思ったに違いないです。どれほど金をつぎ込んでも妻から愛されていない、その思いからあのような人格が形成されたと言っても、過言ではありません。バスルームのシャワーのシーンはとても悲しい。ジャンジャン湯水のようにつぎ込んだ愛が戻ってこず、苦悩するクワンが描かれます。
SNSでも、クワンに同情する声をちらほら見かけました。サン・カンが演じていることも大きいですね。
サン・カンはこの映画についてのインタビューで、「ヒーローを演じるのと悪役を演じるのでは、どちらが楽しい?」と聞かれ、悪役のほうが楽しいと語っています。サン・カン「悪役だとリスクやチャンスを多く取れるし、演技の幅も広がるから、すごく楽しいよ」だって。
ストーリーを盛り上げるのに、個性的かつ陰気な悪役がいることは必須。クワンは大富豪でありながら、金よりも妻に執着していました。嫉妬心メラメラで、悔しそうにするところとかかわいい。誰かを深く愛しているから、共感できるヴィランなんです。
サン・カンは、監督がジョージ・ホアンだったから、オープンな対話ができるという安心感が与えられ、アジア人の悪役にありがちなステレオタイプから抜け出すことができたと話しています。サン・カンは、ジョージ・ホアン監督の1995年の『Swimming with Sharks』を観たときから、一緒に仕事をしたい監督のリストに入っていたようです。
カルマを感じる着地
ところで、新しく生まれた赤ちゃんは、もしかしてクワンの子なのでしょうか?なるほど、これまでクワンがレイモンドを育てたように、ジョンはクワンとの間に生まれた子を育てていく決意をしたわけですかね?そこにカルマを感じました。
悪人とは言えど、クワンが天敵とジョーイとの間に生まれたレイモンドを、養い育ててきたのは確か。クワンからジョーイを取り戻したジョンは、今度は「お前にそれができるのか」と試されているのだと思います。
まとめ
100分とは思えないほど、あっという間でした。座席を離れるときは、なんか名残惜しい気がしましたね。
入場特典として、ルーク・エヴァンズのポストカードが貰えましたよ!

以下にインタビューのソースを貼っておきます。
以上のような感じで映画『ドライブ・クレイジー:タイペイ・ミッション』を、とても楽しむことができました。この映画にありがとうと言いたい。長々と書きましたが、基本、ポップコーン・ムービーなので、説明はいらなかったかも!チケットを購入し、座っていれば楽しめる作品です。最後までお読みくださり、ありがとうございます!





