プレデター:バッドランド
映画『プレデター:バッドランド』を先週観に行きましたので、ご報告です。最近めっきりきな臭くなり、そんな気分になれないかもしれませんが、お読みいただけると嬉しいです。
なんと今回は、プレデターが主人公になっていました!
この記事は映画『プレデター:バッドランド』の完全ネタバレ記事となります。未鑑賞の方は、くれぐれもご注意ください!また記事内では『エイリアン2』や『エイリアン:アース』の内容にも、触れる場合がございます。
プレデター:バッドランドの基本情報
原題:Predator: Badlands/上映時間:107分/製作年:2025年
監督:ダン・トラクテンバーグ
脚本:パトリック・アイソン、ブライアン・ダフィールド
製作:ジョン・デイビス、ブレント・オコナー、マーク・トベロフ、ダン・トラクテンバーグ、ベン・ローゼンブラット
出演:ディミトリウス・シュスター=コロアマタンギ、エル・ファニング、マイク・ホーミックほか
監督は『プレデター:ザ・プレイ』でかなり評判の良かったダン・トラクテンバーグさん。今回もいい感じです!
映画【プレデター:バッドランド】のキャスト・登場人物
ここからは、映画『プレデター:バッドランド』の主要な登場人物をご紹介します。
デク役:ディミトリアス・シュスター=コローマタンギ
ヤウージャ族の若者プレデター。未熟さゆえ、父親から「お前を殺しておくべきだった」的な耳を疑うようなことを言われ、その直後に兄が殺される。自身が強くありたいと願うプレデター。
ゲンナ星に到着してからは、勢いよく敵に向かっていくものの、若さゆえ失敗しガジェットも失ってしまいます。デクを演じたのは、ディミトリアス・シュスター=コローマタンギというすごい長い名前の方!コローマタンギさんは、この役のためになんとヤウージャ語のトレーニングをZoomで数回受けているらしいです。Zoomで。
ティア役:エル・ファニング
地球にあるウェイランド・ユタニ社から人間の代わりにゲンナ星へ送られていたシンセ。カリスクに襲われ、下半身を無くした状態の時にデクを見つけ助けを求めました。
ゲンナ星の事情に詳しく、デクのナビ代わりとなります。ティアには生き物を理解する必要があったため、あらかじめ感受性がプログラミングされていました。
ティアを演じたエル・ファニングは、もう1体のシンセである「テッサ」も演じています。
テッサ役:エル・ファニング
ウェイランド・ユタニ社からティアと共に派遣されたシンセ。ティアにとってテッサは、姉妹のような存在でした。ティア同様感受性がプログラミングされています。
しかしテッサはウェイランド・ユタニ社のマザーに忠実で、人間の嫌な側面を描いたようなキャラクターでした。ティアを演じたエルファが、見事に演じ分けています。
プレデター:バッドランドの感想
冒頭のシーン
まずはしょっぱなから、主人公であるはずのデクが、父親から殺されそうになるという衝撃。そして厳しそうに見えた兄が、実は弟思いで、デクを庇ったせいで命を落とす。自分は船から出られず、兄が無惨に殺されるのを目の前で見ていたのに何もできなかった。悔しい気持ちを抱えたままゲンナ星に飛ばされ、到着するや否や敵に襲われる。ようやく身の安全が確保できたときの叫び「うぉーーーー」みたいなシーン。もうここだけで、120点ぐらいでした。この引き込みで、デクに感情移入しないわけがないです。
ゲンナ星の植物クリーチャー
主な舞台となるのはゲンナリするような危ない惑星「ゲンナ」。友人と飲み屋でプレデターが話題になったときにゲンナリ⇒ゲンナで覚えておくと便利です。
どこがゲンナリかというと、イカれた植物ばっかボウボウ生えているから。まず、カミソリ草。アイツが妙に痛々しいのは、現実にもあの手の細い雑草で指先を切ったりしたことがあるからです。やるな。
さらには膨らんで爆発する植物爆弾のようなものも、ありました。これらが後半のストーリーの伏線になっていくとはね…。
協力者ティアとの出会い
エル・ファニングが演じるシンセのティアが、チャーミングかつパンキッシュなキャラで、なんとも言えないポジティブなムードを醸し出していました。彼女は、こういうぶっ飛んだ役を演じているときがいいですね。ティアとの出会いが、家父長制の厳しい家庭で育ったデクの価値観を大きく揺るがします。
ティアは最初デクに自分を「道具」として、売り込みました。デクがティアを背負って歩くシーンの元ネタは、スターウォーズEP5のチューバッカとC-3POのようです(監督談)。確かにEP5の終盤に、チューバッカが上半身だけになったC-3POをおんぶして歩くシーンがありました。
ティアのおしゃべりで、楽しげなムードもいい。おそらくデクがこれまで育ってきた環境には無いものだったでしょう。
道具と思っていたティア
デクが「道具」と思っていたティアですが、実は何枚もうわてでした。ティアは最初からデクに勝ち目がないと思っていた&テッサを呼びカリスクの捕獲したいと考えていたので、低姿勢でいながらちゃっかりデクを利用しています。
ここは人を利用しようと企めば、自分も利用されるという教訓めいたお話になっていました。
しかしティアも姉妹同然の同胞テッサを誤解しており、ここからストーリーは大きく動いていきます。
バドがカリスクの子だったという意外性
個人的に、バドは超お気に入りのキャラでした。だから、デクがバドを見捨てたとき、あーあ(ó﹏ò。)ってなったのですが。
その後にしょんぼりしたバドをデクが慰めるシーンあたりから、「えっ、この子あれの子供なの!」という驚きに変わりました。どうりで、あのカミソリ草の上をコロコロ転げ回っても平気なわけです。
1度は恩人を見捨てたデクですが、バドの母親を救うチャンスができました。
ほぼプレデターVSウェイランド・ユタニ社の構図
真の敵=ユタニのテッサと分かってから、デクはティアとカリスクを救出する方法を思いつきます。己の真の敵を知ることは大事ですね。敵もわからないまま、誰かれ問わず喧嘩するから、世の中がややこしくなるんです。
デクは、これまで自分を苦しめた植物クリーチャーとヒルみたいなヤツを味方につけて戦います。
アンダードッグ効果を使ったリベンジストーリー
弱いとされてきたヤウージャ族のデクですが、実はそんなに弱くない。デクは、相応の実力が認めてもらえなかったプレデターなんだと思います。
ただ若いがゆえ、過去作で観てきたプレデターさんのような大人の戦い方ができていない。序盤は気ばかりが焦り、派手なアクションを起こしては空回り。でもこのデクがバカっぽいながらめっちゃ生き生きしていて、元気が出ました。
ティアと過ごし失敗から学ぶことで、ヤウージャ族の若者プレデターが一人前になっていくという青春ストーリーは痛快。父権社会を押し付けてくる父親を倒し、血の繋がらない仲間と生きていくことを選ぶ着地も心地よいです。
『エイリアン』シリーズとの繋がりを示唆
映画『プレデター:バッドランド』は、内容的にもテンション上がる大傑作でしたが、エイリアン・シリーズとの繋がりが示唆されたことは大変意義深いことです。
AVPが正史として認められていないからか
過去には映画『エイリアンVSプレデター』や『AVP2 エイリアンズVS.プレデター』もありますが、これは正史として認められていないムード。一体、どっちで行けばいいんですかね?
『エイリアンVSプレデター』に批判的なリドリー・スコットが、『プロメテウス』でAVPと矛盾するストーリーを作った時は、喧嘩売ってんのかと思いました。
この件についてはAVPを外伝扱いする説と正史扱いでいいという説など、様々でうやむや。一般的にAVPは、見る順番の記事などでプレデター・シリーズの方に寄せてあることが多いです。ディズニープラス公式サイトでも、AVPはプレデター・シリーズとして紹介されています。エイリアンとプレデターのクロスオーバーを望み、AVPが正史である証明ことをしようとしている方もおられました。
本作『プレデター:バッドランド』は正史扱いなので、ユタニのシンセ登場で本格的にプレデターの世界にエイリアンが食い込んだことになる。そこがとても嬉しいです。なんならもう、ユタニ・ユニバースとかそういう名前にしてもらってもいいぐらいですね。
たぶん、映画ファンが本作でエイリアンとの繋がりを見つけたいのも、今後のクロスオーバーを期待しているからですよね?少なくとも私にとっては、めっちゃ重要なところです。ぜひとも、アンドロイドで繋げてほしい...。そしてあわよくば、これは難しいかも知れませんが、スコット・ユニバースと称し、ブレランまで繋がった世界をみせてほしいです。
ずうずうしくて、すみませんでした。
まぁ厳密に言えばですが、何が正史なのかはっきりしない、そこがエイリアン・プレデターシリーズの魅力でもあり、同シリーズが注目を集める要因の1つになっているとすら感じられます。
さて、デクが持ち帰った勝利品は、テッサの頭蓋骨部分のように見えました。ここから、敵はウェイランド・ユタニ社だというメッセージと受け止めることも可能です。ドラマ『エイリアン:アース』では、ウェンディがゼノモーフを味方につけてプロディジー社を脅しますから、こちらも敵は非人間的な巨大テック企業ということになります。これからは、生物を利用したい巨大企業が悪者になっていくのかな。
ウェイランド・ユタニ社のシンセ登場!
『プレデター:バッドランド』に登場するティアとテッサは、ウェイランド・ユタニ社所有のアンドロイド(シンセ)。傷ついたテッサを見る限り、白い血液が出てたっぽい。あぁ、ユタニのアンドロイド(シンセ)だなぁと嬉しくなりました。
そして再起動する際には、目の部分にウェイランド・ユタニのロゴが入る。製品なんだなぁ、という感動がありました。
『エイリアン』とのリンクは、公開済みの予告映像で示唆されたもの。エル演じるアンドロイドが再起動する際、同シリーズを象徴する巨大企業「ウェイランド・ユタニ社」の名前と企業ロゴが確認できる。トラクテンバーグ監督も「この世界が『エイリアン』シリーズともつながっているという、ファンへの小さな贈り物なんです」とユタニ社が同作と『エイリアン』をつなぐことを認めている。
ティアとテッサは、情緒の豊かさが強調されていました。一方で、他のシンセは、感情を持っていないような...。感情を持たせる技術があるのに、用途によって使い分けているあたり、悪の企業ユタニの嫌な感じが出ています。
また本作にはアンドロイドばっかりで、人間が1人も出てこないのも面白いです。この時代に人間は生きているのか、など不安になりますね。そういう意味では、『プロメテウス』や『エイリアン:コヴェナント』、『エイリアン:アース』同様、ポスト・ヒューマンを題材にしているように感じられました。
ドローン・シンセ役には、『エイリアン:アース』のゼノのスタント・アクターであるキャメロン・ブラウンがクレジットされています。ここからもエイリアンとの繋がりが、感じられました。この情報はTWITTER(あえて)の相互の方から回ってきました。元ネタの記事はこちらです↓
ウェイランド・ユタニの輸送用コンテナがおしゃれ
ティアが囚われていたウェイランド・ユタニ社の、輸送用コンテナのデザインが私好みでした。バッドランドでのコンテナの色は黄色で、同じものが欲しいとすら思っています。まぁ、ないでしょうが...。
今夏配信された『エイリアン:アース』のコンテナのデザインがとても気に入りまして、以後コンテナに夢中です。エイリアン:アースの標本採集用コンテナは、グレー。
黄色いパワーローダー
テッサがパワーローダーっぽい巨大ロボットを操縦するシーンは、エイリアン・シリーズ2作目『エイリアン2』のリプリーを想起させられます。
ただ、リプリーの乗っていたヤツよりもでかかった。
まとめ
以上、プレデター:バッドランドの感想でした。劇場鑑賞時、アクスタみたいなのが貰えて、嬉しかったです。
最後までお読みくださり、ありがとうございます!



