アナログちゃんのこっそり映画鑑賞記

自宅でこっそり鑑賞した映画についてぽそぽそつぶやきます。

【メトロ42】迫力ある映像と濃いめの群像劇/映画感想

メトロ42

メトロ42[DVD]

原題:METRO/上映時間:132分/製作年:2012年

監督:アントン・メゲルディチェフ

出演:セルゲイ・プスケパリス、アナトリー・ビェリー、スヴェトラーナ・コドチェンコワ、アンフィサ・ヴィスティンガウゼン、アレクセイ・バルドゥコフ、カテリーナ・シュピツァ、ヤロスラフ・ザルニン

【あらすじ】

道路工事ラッシュが続く大都市モスクワでは、振動の影響により各所で地下水が漏れはじめていた。そんなある日、妻の浮気に悩む医師アンドレイは、幼い娘クシューシャを連れて地下鉄に乗る。同じ車両には、偶然にも妻の浮気相手ブラトが乗りあわせていた。やがて、運転手が前方から大量の水が押しよせてくるのに気づき急停止。乗客たちがパニックに陥る中、車両は一気に濁流に飲まれてしまう。生き残ったアンドレイとブラトは、クシューシャを守るべく力をあわせて地上への脱出を図る。

メトロ42 : 作品情報 - 映画.com


『メトロ42』予告編

【感想】完全ネタバレ

ケーブルテレビのオンデマンドで無料で観る事が出来たので、鑑賞してみました。

 

乗り物パニックは群像劇とセットみたいになっている事が多いので、見つけると必ず観る様にしています。この映画も御多分に漏れず地下鉄の中にたまたま乗り合わせた、普段は全く接点のない人々の群像劇が描かれていて大変満足です。ただ『メトロ42』の場合は登場人物の抱えている問題や背景のディティールが細かすぎて、途中どろどろした濃いドラマが発生する所がちょっと他の作品とは違うかなと思いました。

  

ほとんど予備知識を持たずに鑑賞したのですが、映画が始まってから割とすぐに不覚の事態に陥ってしまいびっくり。『大空港』や『サブウェイ・パニック』の様ななるだけ乗客に負傷者を出さずに、ハラハラさせられ無事到着してハッピーエンドみたいなパターンではなく、ある1部の人達にスポットをあてて描かれています。よって構成としては、ポセイドンアドベンチャーに近いかなと思いました。

 

舞台はロシアの大都市モスクワ。最初に地下鉄のトンネル内から水が漏れているのを、ベテランの地下鉄整備員が発見するのですが、その人がアル中気味だった事もあり報告が無視されてしまいます。このおじさん、確かに酒浸りではあるけど一応責任感はあると思うんです。しかしこの重要な報告を軽視するバカ職員がいたせいで、事態はとんでもない事に・・・・。

 

列車が急ブレーキをかけるシーンの描写は凄まじく、かなりショックでした。スローシーンで本当にシャレにならない程の映像表現でしたが、技術的には相当なものだと感じました。しかし早くもここで多くの被害者が出てしまい、まあ映画の中の話ですがちょっとテンションが落ちました。これでスチュワーデスが1名骨折したが、全員助かりました的なストーリーはもうないなと・・・。

 

たこの作品には酷く渋滞している道路が、何度もスクリーンに映し出されます。そしてその渋滞を緩和する為なのか、あちこちで工事が行われています。トンネルに水が漏れ始めたのは、どうもこの工事の振動の影響の様なのです。

 

また更に、地下鉄から降りた乗客が大勢でゾンビみたいに歩いて駅まで辿り付くシーンがあるのですが、ここで元々駅にいた乗客達も事の重大さが分かり大パニックに。その駅でのパニックシーンの描写がこれまた凄いです。

 

ストーリーの後半は、主に地下鉄の車両から逃げ遅れた6人(最初は7人)と犬1匹の脱出劇になっていきます。主人公アンドレイらは娘であるクシューシャを連れ、水浸しになった地下鉄のトンネル内を歩いて行きます。更にアンドレイの妻の不倫相手ヴラト(ダニエル・クレイグ似イケメン)も、何故かこのメンバーの中に入っており互いに協力せざるを得ない状況に・・・。また喘息持ちの若い女の子や、彼女を口説こうとする青年などと合流し、皆で協力して脱出を図ります。

 

アンドレイの奥さんイリーナ(スヴェトラーナ・コドチェンコワ)は、夫にも娘にも電話が繋がらないので変だなと気付き始めます。そしてテレビのニュースで地下鉄の事故の事を知り、腰を抜かしそうになるイリーナ。しかしこの時のイリーナのセリフには、おやっと思いました。字幕で「こんな事願ってない」「私は望んでない」とか繰り返し言うのですが、何だか直訳過ぎないかなと(笑)。でもこの国の言葉が分からないので、何とも言えません。

 

前半は迫力あるシーンも多く見応えがあるのですが、後半はやや間延びした印象を受けました。特にストーリーの終盤あたりでは、以下の流れが繰り返されます。

所々に挿入される濃い人間ドラマでちょっとテンションが落ちる。

              

そうこうしていると、脱出成功の兆しが出てきて少し見入る。

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あともう少しで助かりそうという時に、また何か問題が発生して脱出失敗。

 これが何度も繰り返されるので「早く逃げ切ってくれ!」と心の中で叫びました。個人的な感想としては最初に元防空壕の穴から地上が見えた時に脱出、そしてエンドでも良かったのではないか?と思ったぐらいです。

 

たこのタイミングで、主人公アンドレイと妻の浮気相手ヴラトの取っ組み合いの喧嘩が始まってしまい、もうそんな元気ないやろ!と笑ってしまいました。

 

 全体的な画作りとか最初の急ブレーキのスローモーションなど気合入ってるなぁと思っていたら、ロシアでは25年ぶりのパニック映画だそうです。長さ117mの巨大なセットや大勢のエキストラで、おどろおどろしい映像表現がなされていて圧倒されました。

 

 しかしメイキング映像を観ると、皆で楽しそうにロケしています。

こちらのリンク先のページ内にメイキング映像があります。

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