アメリカン・ハッスル【映画感想】ネタバレあり
アメリカン・ハッスル
原題:American Hustle/上映時間:138分/製作年:2013年
監督:デビッド・O・ラッセル
出演:クリスチャン・ベール、ブラッドリー・クーパー、ジェレミー・レナー、エイミー・アダムス、ジェニファー・ローレンス、ロバート・デ・ニーロ(クレジットなし)他
【あらすじ】
詐欺師のアーヴィング・ローゼンフェルド(クリスチャン・ベイル)が絵画の詐欺をしようとしていたところ、FBI捜査官リッチー・ディマーソ(ブラッドリー・クーパー)が目をつける。アーヴィングを逮捕したリッチーは、彼に司法取引を持ちかける。それは、カジノに絡む政治家たちの汚職を暴く巧妙なおとり捜査だった。やがてそれは、アメリカを揺るがす一大スキャンダル、アブスキャム事件へと発展していく……。
【感想】完全ネタバレ
FBIが市長の汚職を暴くために、詐欺師と手を組むってちょっと無理じゃない?って思いました。でもこれが途中まで、上手くいきそうなのが面白いです。しかもこれが1970年代にアメリカで実際にあった【アブスキャム事件】をベースに製作されたフィクションだそうで、驚きです。市長が思ったよりもいい人で(電子レンジをくれたり)、やや困惑する アーヴィング(クリスチャン・ベール)。ケイパーものや犯罪映画などを観ていてよく思うのは、人情や友情、恋愛感情などだけはいつも誤算なんですね。
またアーヴィングの奥さんの役でジェニファー・ローレンスが出ているのですが、この人は何を考えているか全く分からなくて良いです(笑)。周囲が互いに騙しあい探り合いをしている中で、彼女だけは感情的ですが怖いもんなしという感じです。こんな風に生きることが出来たらいいですね(笑)。
観ていてちょっと驚いたのは、ロバート・デ・ニーロがカメオ出演していた事。マフィアのボス役でほんのワンシーンしか出てこないのですが、デニーロが出て来るだけであのコワーいムードが出来あがり、観ているこちらも気が気じゃなかったです。メキシコ人なのにアラブ人だとか何とか言って誤魔化してシークを紹介するのですが、それをあっさりデ・ニーロに見抜かれる。アーヴィング(クリスチャン・ベール)もまさかその展開は予測していなかったという感じです。デニーロはいきなりアラブ語で、シークに話しかけるのです(汗)。チョー怖い。イングロリアス・バスターズ的な怖さもありました。
ばれたなと思ったのか、一同どんよりムード。FBI捜査官のリッチー(ブラッドリー・クーパー)は、ビビり上がったのか、パニクって上司にも大声でキレる始末。この上司は本当に偉いと思います。偉そうな事は言わず、大きな事も言わず、身の丈に合った仕事をし部下が失敗した時にもギャーギャー言わない。FBI捜査官のリッチーはアーヴィングにまんまと一杯食わされたわけですが、この上司はこの様な事を予測していたかの様に見えました。
最初の内はアーヴィングとシドニーが幸せそうなカップルに見えるのですが、次第に互いについている嘘がぽろぽろ出てきていかがなものか?と思いました。更にラストは大どんでん返しで、観ていたこちらもまんまと騙されていたという感じです。
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