アナログちゃんのこっそり映画鑑賞記

自宅でこっそり鑑賞した映画についてぽそぽそつぶやきます。

鑑賞後なぜかぼんやりした気分【ワールド・ウォーZ】映画感想★ネタバレあり

ワールド・ウォーZ

原題:World War Z/上映時間:116分/製作年:2013年

ワールド・ウォーZ (字幕版)

監督:マーク・フォースター

原作:マックス・ブルックス

脚本:マシュー・マイケル・カーナハン(英語版)、ドリュー・ゴダードデイモン・リンデロフ

出演:ブラッド・ピット、ミレイユ・イーノス、ダニエラ・ケルテス(英語版)
ジェームズ・バッジ・デール、ファナ・モコエナ

 

マスク2枚」と「ひょっとこ」が何か変なことを言い出す度にtwitterが大荒れする昨今、いかがお過ごしでしょうか?当ブログでは年始に喜々としてディストピア映画のレビューをやりたいとお話していましたが、現実の方が予想以上のこととなってしまい、もはや何をご紹介すれば良いのか分からなくなっていました。和牛商品券からはじまった一連の珍提案には、震えるばかりです。

 

そんなとまどいの中、ぼんやりと観たブラピ主演の『ワールド・ウォーZ』。単にゾンビの走りがいいね!と思ったのでご紹介させていただきます。

 

でその前に既にご存知の方も多いかもしれませんが、自分は以前からぷらすとのSFおじさんズ(添野知生さん&堺三保さん)の回がとても好きで、よく見ていましたのでこちらをご紹介させていただきたいと思います。てか、みなさんご存知と思いますが...。最近YOUTUBEに「SFと現実」という最新の回がアップされたのですが、これが過去最高レベルで面白かったです。

 

また自分はこの時期コロナとどう向き合うか?と同じぐらい、SFとどう向き合うべきか?を悩んでいたので、とても勉強になりました。SFが好きでまだご覧になってない方に、この動画はとてもおすすめです。AKIRAについてのお話など、何か妙にほっとしましたよ!

 


SFと現実/ぷらすと×アクトビラ #1373

 

で、本当にごめんなさい(汗)。この回で『ワールド・ウォーZ』が紹介されており、この作品は映画よりも小説の方がおすすめのようなのですが、自分は小説を読んでません(汗)。ただ大して期待してなかったわりに、映画もそこそこ楽しめたのでレビューさせていただきます。今回は短めのレヴューです。

 


『ワールド・ウォー Z』日本版本予告90秒

 

ワールド・ウォーZ あらすじ】ネタバレあり

アメリカのペンシルバニア州フィラデルフィアに住む、幸せな4人家族。父親ジェリー(ブラッド・ピット)は、元国連の職員でしたが、今は退職し家族サービスをする日々を過ごしています。絵に描いたような、幸せな家族の朝の光景。しかしそれとは裏腹に、ニュースでは死亡したイルカが沖に打ち上げられるなど不気味な報道がされています。

 

ジェリーは幼い娘2人と妻を車に乗せ、出掛けました。しかし街中へ出ると車が大渋滞しており、ラジオからはおっかないニュースが...。更に車外では意味不明の爆発が起こり、凶暴化した人々が荒れ狂いはじめました。

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画像引用:https://ja-jp.facebook.com/World.War.Z.jp/photos/a.356390357803273/400165456759096/?type=3&theater

 荒れ狂った街中を暴走運転したせいで、ジェリーの車はボロボロに。一家は車を降りますが、動きの素早い凶暴ゾンビが人々を襲っていました。たった12秒で次々とゾンビ化する人々。ジェリーは自分の車がぽしゃった為、すぐさま人様のキャンピングカーをかっさらい逃げます。さすが元国連職員です。

 

街の上空では、ヘリが飛び回っています。更にまずいことに、ジェリーの娘は喘息なんですよ。パニック映画によく登場する喘息持ちの人ですね。そこで彼らはドラッグストアに向かいます。そんな中、国連時代の友人ティエリーから連絡が入り、ジェリーは国連へのカムバックを依頼されました。

 

ジェリー一家は食料や薬を買い込むため大型ドラッグストアへ入りますが、店内の商品は床に散らばっており、大荒れ。そんな中、人々は必需品を拾いカートに放り込んでいます。もはや律儀に会計とかする人は、いなさそうな雰囲気ですね。ジェリーも何とか、娘の吸入器をゲットしました。

 

その後ティエリーからヘリで救助された一家は、国連指揮艦「空母アーガス」というでっかい船に避難します。船内では、この感染が地球規模で広がっていること、原因はウィルスであること、人々がゾンビ化していることなどが、分かります。若造ウィルス学者のファスバック博士は、Zと呼ばれるゾンビの発生源が分かればワクチンが作れると言い、ジェリーはその護衛を任されますが...。

 

ワールド・ウォーZ 感想ネタバレあり

いきなりラストの話ですが...。人類を守るために他のウィルスを持っているように見せかけ、それでゾンビを寄せ付けない様にするとはどんな作戦ですか?と聞きたい。その上そのウィルスのサンプルがたくさんありすぎて、どれが良いか分からないので「えいやっ!」とあてずっぽうで決める大雑把さにも唖然。多分、ジェリーは相当に運の良い主人公なんです。

 

しかしそれにもかかわらず、案外これはこれで面白かったという印象。つっこみどころも多々ありますが、明るいエンディングにも好感が持てました。今のような時期に、シリアスになりすぎず、ゾンビ映画を楽しみたい方にはおすすめです。特にゾンビの動きが異様に早く機敏なのは、やはり映画でしか味わえない楽しみと言えるでしょう。

 

舞台はフィラデルフィアからはじまり、船内→韓国→イスラエル→飛行機→イギリスのWHOの研究施設→カナダとどんどん移動していきます。ブラピがあちこちに行くのですが、Zに対しての各国の対策方法がまるっきり違っていて面白いですね。

 

韓国→全員の歯を抜く

イスラエル→都市の周囲に高い壁を築く

 など

 

特にイスラエルが高い壁を作っているのには、驚きました。正に進撃の巨人です。壁の外にはゾンビがうようよいるのですが、這い上がって来れないので安全という考え方ですね。イスラエルはこのやり方で上手くいっていた!しかし人々がお祭り騒ぎでうっかり浮かれている内に、とんでもないことになっていきます。あー怖い。しかし、このシーンはなかなか迫力がありました。

 

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画像引用:https://ja-jp.facebook.com/World.War.Z.jp/photos/a.356390357803273/411623722279936/?type=3&theater

 

更に物語終盤では、WHOの研究施設の中に封じ込められていたZらが動き出します。白を基調とした清潔感ある施設内を、身体を傾けたままのゾンビが暴走し加速するシーンは見応えもあり、結構笑えました。

 

個人的に残念だった点は、若いウィルス学者で人類のホープであるはずのファスバック博士が、韓国に到着するや否やあっさり足を滑らせて転倒し、死んでしまったところですかね?ウィルスやゾンビにやられる訳でなく、単に本人の不注意による死亡...。「ええっーっ」て思いました。しかも早っ!この人、主要キャストじゃなかったんですか...(笑)。なんだか飲み会のレギュラーメンバーの1人が、あっさり「オレ、今日用事あるから」とかいって、生ビール1杯だけ飲んで帰る時の気持ちに似てました。

 

あとはラスト付近でジェリー(ブラピ)が、自販機で買った清涼飲料水(おそらくペプシ)を「くわぁ~っ」と飲むシーン。その後自販機内の缶を床にぶちまけ、その音でZらをおびき寄せるという計画になります。しかし、くわぁ~っと飲むシーンいる?何かそこだけ映画の世界ではなく、妙に現実的な感じがしましたよ。最後に一仕事する前に、のど潤しとこ!みたいな(笑)

 

そんな感じでやや不思議な映画ですね(笑)。でも嫌いじゃないです。今度は原作をしっかり読んでみたい。

 

 

ワールド・ウォーZ (字幕版)

ワールド・ウォーZ (字幕版)

  • 発売日: 2013/12/20
  • メディア: Prime Video
 
ワールド・ウォーZ(吹替版)

ワールド・ウォーZ(吹替版)

  • 発売日: 2013/12/20
  • メディア: Prime Video