アナログちゃんのこっそり映画鑑賞記

自宅でこっそり鑑賞した映画についてぽそぽそつぶやきます。

バレット【映画感想】ネタバレ有り

バレット

バレット(吹替版)

原題:Bullet to the Head/上映時間:92分/製作年:2012年

監督:ウォルター・ヒル

脚本:アレッサンドロ・ケイモン

出演:シルヴェスター・スタローン、サン・カン、サラ・シャヒアドウェール・アキノエ=アグバエクリスチャン・スレイタージェイソン・モモア

 

【あらすじ】

海兵隊員から闇の世界に身を落とし、殺し屋を生業としてきたジミー・ボノモ(シルヴェスター・スタローン)。逮捕されること26回、有罪となること2回。力を頼りに生きてきた彼が唯一心を許していた相棒の復讐をするために、まだ若く頑なに己の正義を貫く刑事のテイラー(サン・カン)とタッグを組むことにする。殺し屋と刑事という異色な組み合わせの前に、警察やマフィアといった街のありとあらゆる組織が立ちはだかり、さらには怪物的な凶暴性を持つヒットマンキーガンジェイソン・モモア)が待ち構えていた……。

バレット | 映画-Movie Walker

【感想】

 なぜ今このタイミングでバレットなのかは、説明すると長くなるので割愛させて頂きます。

 

出演はシルヴェスター・スタローンと、ワイルド・スピードシリーズのサン・カン。この作品は映画の始まり方が、スタイリッシュで良いと思いました。刑事と犯罪者がコンビを組み凶悪な組織に立ち向かうストーリーは元々好みですが、スタローン+サン・カンというキャスティングが更に魅力です。

 

作品自体は全体的に、80年代のアクション映画風。しかし圧倒的にタフな犯罪者であるジミーに対し、刑事のテイラーは携帯で何でも調べる今時の若者みたいな所が良いですね。

 

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画像引用:Bullet to the Head | Paragraph Film Reviews

 

80年代の映画を決して肯定する訳ではないのに、この様なアクション映画を見つけるとほぼ本能的に反応してしまうのが、多感な時期に『48時間』や『ダイ・ハード』を観てきた事実が反映する悲しい性でもあります。

 

 

しかしストーリーが始まってすぐに、スタローン演じるこのジミーという男には感情移入出来ないなと思ったので、サン・カンの演じるテイラーという警察官の方に感情を移入しました。

 

本作は1時間半という短い尺の中に、仮装パーティーや派手な爆破シーン、斧を用いた格闘アクションなどもあり最高です。しかし仮装パーティーの時にジミーが付けている仮面に関して言えば、もうちょっと良いデザインのものが無かったのかなと思いました(笑)。もしくは、あの仮面に何か意味があるのですかね。

 

個人的にはサン・カンのアクションがもっと観たかった気もしますが、ド派手なシーンが多く最後まで退屈せずに鑑賞する事が出来ました。

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画像引用:http://collider.com/sarah-shahi-bullet-to-the-head-interview/

 

ジミーはテイラーに俺のルールと、お前のルールは違うと言います。しかしやり過ぎジミーには、半ば呆れ気味になりました。ジミー宅で、悪い弁護士マーカスに拷問をかけるシーンにはドン引き。ちなみにマーカス役はクリスチャン・スレイターですが、彼がこの様な役で登場するとは!テイラーがジミーに「簡単に人を殺すな!」と忠告しますが、全くこの意見に賛成です。

 

その上自宅を襲撃されたら水中に潜ってテイラーと共に逃げ、リモコンであっさりと自宅を爆破。この大味さにどこか懐かしさを感じ、良いなと思いました。いつ準備をしたのかと言いたくなりますが、ジミーの家が燃えるのを呆然として、見ているテイラーの姿がカッコ良かったです。

 

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 画像引用:https://www.huffingtonpost.com/mike-ryan/bullet-to-the-head-sequel_b_2601254.html

 

物語の終盤ではテイラーにもう一撃くらわす事で、話の辻褄を合わせようとするジミー。人様を撃っておいて「礼はいい」と得意げに言うジミー。バーで「おととい来やがれ」と、ほとんど死語の台詞を吐き捨てるジミー。最終的には、完全にジミーのペースに呑まれてしまい、やっぱりスタローンはカッコイイ!となってしまうストーリーには脱帽です。