アナログちゃんのこっそり映画鑑賞記

自宅でこっそり鑑賞した映画についてぽそぽそつぶやきます。

ライアン・ジョンソン監督のタイムループもの【LOOPER/ルーパー】映画感想

LOOPER/ルーパー

LOOPER/ルーパー [Blu-ray]

原題:Looper/上映時間:118分/製作年:2012年

監督:ライアン・ジョンソン

脚本:ライアン・ジョンソン

出演:ジョセフ・ゴードン=レヴィットブルース・ウィリスエミリー・ブラントポール・ダノ、ピアース・ガニォン、シュイ・チン

あらすじ【ネタバレあり】

2074年の世界ではタイムマシンが開発されていたが、その使用は法律で固く禁じられていた。しかし、犯罪組織は違法なタイムマシンを利用し殺人を行っている。なぜなら、その時代にはすべての人間の体内にマイクロマシンが埋め込まれ、殺人が事実上不可能になっていたのだ。そのため、彼らはタイムマシンで標的を30年前に送り、待ち構えている処刑人“ルーパー”に殺害を実行させていた。2044年、ルーパーとして30年後の未来から送られてくる標的の殺害を請け負っていた男ジョー。ある時、そんなジョーの前に標的として現われたのは、なんと30年後の自分だった。一瞬の隙が生まれ、未来の自分に逃げられてしまう現代のジョー。ルーパーは処刑を失敗すれば、即座に犯罪組織に消されてしまう運命だった。現代のジョーは、処刑を完遂すべく、すぐさま未来の自分の追跡を開始するのだが…。

映画 LOOPER/ルーパー - allcinema

 


映画『LOOPER/ルーパー』予告編

 

 この映画を鑑賞したのは随分前の事ですが、冒頭シーンを観た時のショックと後味の悪さは今でも忘れられません。それでも映画を全て鑑賞し終わった後の気分は幾分すがすがしく、このSF映画のスタイルに何か可能性を感じました。

 

監督はライアン・ジョンソン。2017年12月15日(金)から全国公開される『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の監督を務めています。ちなみにジョセフ・ゴードン=レヴィットは『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』に、エイリアンの声でカメオ出演している様です。

また日本のファンのためだけ新情報を教えてくださいと聞かれると「プロデューサーに目をやったけどダメって言っているね(笑)でもこれならいいかな。僕と仲が良い『LOOPER/ルーパー』にも出演してくれたジョゼフ・ゴードン=レヴィットがエイリアンの声でカメオ出演しているよ」と、話せないことが多い中、ハリウッドスターのカメオ出演について貴重な情報を教えてくれました!

ライアン・ジョンソン監督が日本のファンのために世界に先駆け来日!最新作は「死んじゃうかもしれない…」ほどの衝撃と監督が断言!!|ニュース|スター・ウォーズ/最後のジェダイ | スター・ウォーズ公式

 感想【ネタバレ全開】

  舞台は2044年と割と近い未来。TKと呼ばれる特殊な能力を持った人々が、数パーセント程存在する事が確認されています。

 

更に2044年には【ルーパー】と呼ばれる職業の人達がいます。この人達は30年後の犯罪組織と契約しており、2074年からタイムマシンで転送されてきた標的を射殺する事を生業としています。標的とは、2074年の犯罪組織から送られてきた人。2074年には一人一人にマイクロマシンというものが埋め込まれていて、殺人が出来ないシステムになっています。

  

主人公の男ジョーもそんなルーパーの内の1人。2044年のヤングジョーを演じるのは、ジョセフ・ゴードン=レヴィット。そしてその30年後のオールドジョーを演じるのは、『ダイ・ハード』『パルプ・フィクション』などでおなじみのブルース・ウィリス。この二人が同一人物だというやや無理のある設定から、物語はスタートします。

 

 冒頭のショッキングなシーンの後はサイバーパンクな近未来の描写を追うのに必死で、しばらくの間は気分が高揚しました。更にこの辺りでポール・ダノも登場。ジョーの友人セスの役で出て来ます。しかしセスはルーパー達の宿命である【ループを閉じる】という行為に失敗。これによりあっさり殺されてしまいます。(出番が少な過ぎるポール・ダノ・・・)

 

またルーパー達は皆ラッパ銃を与えられているのですが、この銃の形が不気味に見える&ルーパーの肩身の狭さを物語っているなと思いました。(勝手に)

  

この映画にはサイバーパンクディストピア未来都市とは対照的に、背の高い【さとうきび畑】ののんびりした風景が映し出されるのが印象的です。

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 ※画像は劇中の物ではなくイメージです。

 

 『LOOPER/ルーパー』が他のSF作品と違うなと感じられたのは、オールド―・ジョーであるブルースウィリスがちゃぶ台をひっくり返す様な事を言う所から。レストランでヤング・ジョーとオールド・ジョーは、向かい合って会話をしています。そこでいきなり「タイムトラベルの話は、ややこしくて長くなるからしたくない!」的な事を言ってキレだすオールド・ジョー。以後サトウキビ畑の傍に住む親子とヤングジョーの愛の話になっていくのですが、「えーこれって恋愛映画なの?」って若干動揺。

 

ストーリーの後半ヤング・ジョーは、怖ろしい程の超能力の持ち主の子供シドとシングルマザーのサラをどうにか守ろうとします。

 

 この作品に対しての評判は賛否両論ある様ですね。確かにSF作品としては物語の中の辻褄が合ってないとも言えなくはないし、そもそもルーパーが30年後には殺されるとしても、ループを閉じる行為をなぜ本人がする必要があるのか?など疑問点も多いです。ただこの作品は、そこをあれこれ言う類の物ではないかなと私は思います。

 

余談ですがライアン・ジョンソン監督は『LOOPER/ルーパー』 を制作するにあたって、村上春樹の『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』から影響を受けたと言っている様です。その件については映画評論家の町山智浩さんが、この作品のパンフレットやブログに書かれているみたいですね。

 

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』!20年ぐらい前に読んで、今も手元にありますが、これを読み返すとまたややこしい気分になりそうですね。うろ覚えですが黄金の毛を持つたくさんの獣と、サトウキビ畑が重なって見えてきました(笑)。

 

とりあえずタフでわがままなオールドジョーと、勇気ある行動に出たヤングジョーとの対比が良かったです。

 

 ライアン・ジョンソンの最新監督作品『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の予告動画はこちら


「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」本予告

 

 

【メトロ42】迫力ある映像と濃いめの群像劇/映画感想

メトロ42

メトロ42[DVD]

原題:METRO/上映時間:132分/製作年:2012年

監督:アントン・メゲルディチェフ

出演:セルゲイ・プスケパリス、アナトリー・ビェリー、スヴェトラーナ・コドチェンコワ、アンフィサ・ヴィスティンガウゼン、アレクセイ・バルドゥコフ、カテリーナ・シュピツァ、ヤロスラフ・ザルニン

【あらすじ】

道路工事ラッシュが続く大都市モスクワでは、振動の影響により各所で地下水が漏れはじめていた。そんなある日、妻の浮気に悩む医師アンドレイは、幼い娘クシューシャを連れて地下鉄に乗る。同じ車両には、偶然にも妻の浮気相手ブラトが乗りあわせていた。やがて、運転手が前方から大量の水が押しよせてくるのに気づき急停止。乗客たちがパニックに陥る中、車両は一気に濁流に飲まれてしまう。生き残ったアンドレイとブラトは、クシューシャを守るべく力をあわせて地上への脱出を図る。

メトロ42 : 作品情報 - 映画.com


『メトロ42』予告編

【感想】完全ネタバレ

ケーブルテレビのオンデマンドで無料で観る事が出来たので、鑑賞してみました。

 

乗り物パニックは群像劇とセットみたいになっている事が多いので、見つけると必ず観る様にしています。この映画も御多分に漏れず地下鉄の中にたまたま乗り合わせた、普段は全く接点のない人々の群像劇が描かれていて大変満足です。ただ『メトロ42』の場合は登場人物の抱えている問題や背景のディティールが細かすぎて、途中どろどろした濃いドラマが発生する所がちょっと他の作品とは違うかなと思いました。

  

ほとんど予備知識を持たずに鑑賞したのですが、映画が始まってから割とすぐに不覚の事態に陥ってしまいびっくり。『大空港』や『サブウェイ・パニック』の様ななるだけ乗客に負傷者を出さずに、ハラハラさせられ無事到着してハッピーエンドみたいなパターンではなく、ある1部の人達にスポットをあてて描かれています。よって構成としては、ポセイドンアドベンチャーに近いかなと思いました。

 

舞台はロシアの大都市モスクワ。最初に地下鉄のトンネル内から水が漏れているのを、ベテランの地下鉄整備員が発見するのですが、その人がアル中気味だった事もあり報告が無視されてしまいます。このおじさん、確かに酒浸りではあるけど一応責任感はあると思うんです。しかしこの重要な報告を軽視するバカ職員がいたせいで、事態はとんでもない事に・・・・。

 

列車が急ブレーキをかけるシーンの描写は凄まじく、かなりショックでした。スローシーンで本当にシャレにならない程の映像表現でしたが、技術的には相当なものだと感じました。しかし早くもここで多くの被害者が出てしまい、まあ映画の中の話ですがちょっとテンションが落ちました。これでスチュワーデスが1名骨折したが、全員助かりました的なストーリーはもうないなと・・・。

 

たこの作品には酷く渋滞している道路が、何度もスクリーンに映し出されます。そしてその渋滞を緩和する為なのか、あちこちで工事が行われています。トンネルに水が漏れ始めたのは、どうもこの工事の振動の影響の様なのです。

 

また更に、地下鉄から降りた乗客が大勢でゾンビみたいに歩いて駅まで辿り付くシーンがあるのですが、ここで元々駅にいた乗客達も事の重大さが分かり大パニックに。その駅でのパニックシーンの描写がこれまた凄いです。

 

ストーリーの後半は、主に地下鉄の車両から逃げ遅れた6人(最初は7人)と犬1匹の脱出劇になっていきます。主人公アンドレイらは娘であるクシューシャを連れ、水浸しになった地下鉄のトンネル内を歩いて行きます。更にアンドレイの妻の不倫相手ヴラト(ダニエル・クレイグ似イケメン)も、何故かこのメンバーの中に入っており互いに協力せざるを得ない状況に・・・。また喘息持ちの若い女の子や、彼女を口説こうとする青年などと合流し、皆で協力して脱出を図ります。

 

アンドレイの奥さんイリーナ(スヴェトラーナ・コドチェンコワ)は、夫にも娘にも電話が繋がらないので変だなと気付き始めます。そしてテレビのニュースで地下鉄の事故の事を知り、腰を抜かしそうになるイリーナ。しかしこの時のイリーナのセリフには、おやっと思いました。字幕で「こんな事願ってない」「私は望んでない」とか繰り返し言うのですが、何だか直訳過ぎないかなと(笑)。でもこの国の言葉が分からないので、何とも言えません。

 

前半は迫力あるシーンも多く見応えがあるのですが、後半はやや間延びした印象を受けました。特にストーリーの終盤あたりでは、以下の流れが繰り返されます。

所々に挿入される濃い人間ドラマでちょっとテンションが落ちる。

              

そうこうしていると、脱出成功の兆しが出てきて少し見入る。

              ↓

あともう少しで助かりそうという時に、また何か問題が発生して脱出失敗。

 これが何度も繰り返されるので「早く逃げ切ってくれ!」と心の中で叫びました。個人的な感想としては最初に元防空壕の穴から地上が見えた時に脱出、そしてエンドでも良かったのではないか?と思ったぐらいです。

 

たこのタイミングで、主人公アンドレイと妻の浮気相手ヴラトの取っ組み合いの喧嘩が始まってしまい、もうそんな元気ないやろ!と笑ってしまいました。

 

 全体的な画作りとか最初の急ブレーキのスローモーションなど気合入ってるなぁと思っていたら、ロシアでは25年ぶりのパニック映画だそうです。長さ117mの巨大なセットや大勢のエキストラで、おどろおどろしい映像表現がなされていて圧倒されました。

 

 しかしメイキング映像を観ると、皆で楽しそうにロケしています。

こちらのリンク先のページ内にメイキング映像があります。

↓    ↓    ↓    ↓    ↓

eiga.com

 

 

ドゥニ・ビルヌーブ監督の傑作!複製された男

複製された男

複製された男 (字幕版)

 原題:Enemy/上映時間:90分/制作年:2013年

【あらすじ】一部ネタバレあり

大学で歴史を教えているアダム(ジェイク・ギレンホール)は、ある日同僚に何気に映画を薦められる。普段は映画など観ないアダムであるが、早速レンタルショップでレンタル。自宅にて鑑賞していると、自分とそっくりの役者が脇役で出演していた。彼は何者なのか?エンドクレジットの名前からネットで検索し、彼の事務所を訪ねてみると・・・。

 【感想】完全にネタバレします

ドゥニ・ビルヌーブ監督の『メッセージ』を観てない。これだけは観なきゃダメだってわかっていた筈なのに何で?と自分を責め続ける日々でした。今後ブレードランナーデューン砂の惑星と続くSF作品の大切なワンステップでもあるのに、・・・・・。

そしてそうこうしている内に・・・。

もうすぐブレードランナー2049がやってくる・・・。

ブレードランナー2049がやってくる・・・。

ブレードランナーがやってくる・・・。


映画『ブレードランナー2049』日本版予告編

 

確か18才の時レンタルビデオ屋で借りてきたブレードランナーを、こっそり1人で鑑賞した時の感動は忘れられません。リドリー・スコットはやっぱ天才。

そしてビルヌーブさんにも今回の『ブレードランナー2049』絶対に見逃さないぞ!と誓っております。誓わなくてもまぁ、間違いなく行きます。

 

そんな事もあってか、やや無理やりですが今回はドゥニ・ビルヌーブ監督の『複製された男』の映画感想です。

 

この作品についても過去に何度も書こうと思ったのに、うまく書けませんでした。多分ちゃんと分かってないから(自分の中で上手く解釈出来ていないから)書けないのでしょう。町山智浩さんの「映画ムダ話」を聞けば一発で解決するのは分かっているのですが、そればかりしてしまっては、自分で考えなくなる様な気がして怖いのです。そこでトンチンカンでも良いので自分自身で解釈してみて、後で答え合わせをしようかなと思います。一応YOUTUBEのサンプルの所まで聞いて(セコイ・・)、後は自分で考えてみようと思った訳です。

 

でもこの映画は解釈が人によって随分違う様ですね。何かIQを試されている様でもありちょっと嫌です(笑)。おそらくかなり見当違いな映画感想になるかと思いますが、ご了承ください。

 


『複製された男』予告編

 

出演は「ミッション: 8ミニッツ」のジェイク・ギレンホール。彼女役で「イングロリアス・バスターズ」のメラニー・ロランが出演しています。

 

超初歩的な事ですが、観ていて思ったのが「コレってSFじゃなくてミステリーなの?」って事です。ドッペルゲンガー系=SFかホラーと思い込んでいた私としては、そこがうっかりポイントでした。でも大きな蜘蛛の登場とかやっぱSFっぽいですね。この作品を鑑賞後どうも、もやもやしているのはそこなのです。ジャンルが分かりづらい・・・。色んな映画紹介で「ミステリー」とか「サスペンス」とか書かれていますが、本当なのかなって気分にさせられます。

 

そもそも皆さんがこの映画に対して「さっぱり分からない」とか「全然分からない」と言われていますが、私にとっては「何が分からないのか?すらも分からない」です。自分は、一体何を分かろうとしているのか?がよく分からない(笑)。そこがモヤモヤする2つ目のポイントです。

 

たこの作品において多くの人に語られている

 「 アダムとアンソニーは同一人物である」は正しいか?

についてちょっと考えてみたいと思います。

仮にアダムとアンソニーが同一人物だったと考え、その名前をアダムアンソニーとして観てみる事にします。

アダムアンソニーは大学講師で歴史を教えている。いつ頃からやり出したのかは不明。

アダムアンソニーには、メアリーという彼女がいる。

アダムアンソニーは、三流役者なのにその割にいい所に住んでいる。

アダムアンソニーは、事務所のガードマンから「やあ久しぶり」と言われる事を考えると、しばらく役者の仕事をしていない。(おそらく6ヶ月)。

ビデオに映ったアダムアンソニーには確か髭が生えていない。ガードマンの人に「髭伸びたね」って言われる。

アダムアンソニーには奥さんもいて、妊娠6ヶ月。

アダムアンソニーには彼女と過ごす部屋がある。

妻は、大学に勤めているアダムアンソニーと出会い驚く。

  

要は、虚構(嘘)が生み出した人格が一人歩きしてしまった的な話では?と思ったのです。これは不倫をしてしまった男の人のお話ではないかと・・・。アダムアンソニーは、奥さんに子供が出来た事を機にしっかりせねばと思い大学で働き始めるが、その事にストレスを感じ上手く受け入れられない。そこで愛人(メラニー・ロラン)を作ってしまう。では虚構とは?それは奥さんが妊娠しているにも拘らずプラプラしているアンソニーの存在で、これは実はアダムの願望なのではないかと思うのです。現実には世間から認められるまっとうな道を歩き始めたのですが、その事が自分で認められないので、奥さんには大学で働いている事を隠してしまう(のではないか・・・と?)。

 

またアダムが独りで住んでいる部屋は実は隠れ家であり、そこで愛人と会っているという捉え方も出来なくはないですね。奥さんが大学でアダムを見かけた時、びっくりしていたのは役者だと思っていた夫が大学教授だったから。奥さんは夫に自分の知らない側面がある事は信じられないし怖いので、夫とそっくりな人を観たと思い込んだ。

 

 

アダムとアンソニーが一緒にスクリーンに登場するのはほんのわずかであり、その時に第三者が立ち合わせているシーンは確かほとんどありませんでした。つまりは同時に二人を観ている客観的な視点から物語は描かれていない、ので2人の人物が存在する事を証明するのは難しいのではないか?と思うのです。

 

また同じ位置に古傷があるのをアダムとアンソニーが見せ合っているので、彼らが双子である可能性も低いと思います。アンソニーが死んでアダムが生き残るのは、過去の自分との決別し大人になる過程の映像的な表現。そして何かが生まれ変わった様な気がしたのだけど、今度はシャワールームにいる妻が蜘蛛に見えてうんざりする。エンド。

 

結果やや無理やりですが、アダムとアンソニーは同一人物であるという結論に辿り着きました。よって厳密に言えばどっちが本当の存在だ、とかないのだと私は思います。

 

  いやー、しかし鑑賞前に『決死圏SOS宇宙船』の様なモロなSFを期待していた私としては、やや困惑する所でした。みんなが何であそこに蜘蛛が現れるのか?とか、それはどういう意味か?とか言っているなと思っていたらこの始末です。

 

たこの映画を鑑賞して思ったのは、いつもなんらかの情報を得て先入観を持って、映画を鑑賞するしているという事です。例えば一枚のチラシから受ける印象や、予告編、そのキャッチコピー、そして映画のタイトルなど。私はおそらくこの『複製された男』というタイトルからSF映画を想像したのだと思います。原題の『Enemy』は敵という意味です。以後、原題は要チェックだなと思いました。

 

ところで町山智浩さんが「映画ムダ話」のYOUTUBEのサンプルで『複製された男』は、古くからたくさん作られているドッペルゲンガーものの型から外れていないと話されていました。が、その作品とは一体何なのでしょう?何の映画なのかを勝手に想像してみた所思いついたのは「ジキル&ハイド」、「仮面ペルソナ」「プラーグの大学生(1913)」あたりでした。ただこればっかりは、「映画ムダ話」を購入しない事には分かりませんね(笑)。

 

いつかまた再度鑑賞して、「答え合わせ編」をしたいと思います。

 

 

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Amazonアソシエイトの参加表明文がいるみたいで(汗)、あわてて映画鑑賞記事の下に表記したのですが(サブウェイパニックの下)、とって付けたみたいな感じで変なのでこの様な形で表記させていただきます。

 

 

イラッとするけど心に残る【流されて】映画感想

流されて

原題:Sweapt away/上映時間:125分/製作国:1974年

  【あらすじ】ネタバレあり

船旅の途中、ボートで遠出した上流階級の人妻と使用人が遭難。二人は無人島にたどり着くが、文明と隔絶された環境の中でやがてその立場が逆転する……。突然の状況の変化によって互いの立場が入れ違うという図式は決して目新しい物ではないが、主演二人のキャラクターによる芝居は面白い。一見、男性優位主義的な造りだが、帰途してからの展開と、これが女流監督の手による物だという事を考慮すれば、そうでない事は確かだ。

映画 流されて… - allcinema

【感想】ネタバレあり

この映画との初めての出会いは、20代の頃。仕事で疲れて帰宅して、そのままうたた寝。深夜に目が覚めると、ケーブルテレビでこの映画をやっていた。寝ぼけているし途中から観たので、よく意味が分からない。ただただ、島に流された風の男と女が汚い言葉を使い罵り合っていた。イラー!何なのよこの映画・・・と思いつつもしばらく観ていたが、日々のストレスとオーバーラップしてきてテレビを消した。

 

それからしばらくして深夜のケーブルテレビをつけると、またこの映画をやっていた。またも途中からなので話の筋分からず、男女の醜い喧嘩。イラーッ・・・・。この時、この映画に対して、何らかのご縁は感じたが、テレビを消した。

 

それから何年かして、この映画をキチンと最初から観た。「流されて」面白いではないですか!これは、男女の恋愛の話だったのですね。

 

贅沢な生活をしヨットの中で不平不満をたらたら漏らす女ラファエラ。彼女の提案でジェナリーノ(使用人)とボートを出したのはいいけど、ボートが故障してしまい無人島にたった2人で漂流してしまう。

 

そこで、これまでの立場が一気に逆転。それまで使用人としてこき使われていた男ジェナリーノは、自身がこれまでに培ってきたサバイバル能力を一気に発揮し、大きなエビを取ったり住家を用意したりして、どうにかこうにか生活をしていきます。しかし現金が一切意味を持たない無人島では、女ラファエラの方は何も出来ず男が捕獲した獲物をただ眺めているだけ・・・。この状況下では女ラファエラにとってもはや男は使用人なんかではなく、指図する事も出来ません。私は思いました。せめてこの女の人にもう少しに生きる為の知恵があったらなぁと。

 

食事もままならず、主従関係も逆転したラファエラは始めの方こそ屈辱を感じ男に反発しますが、野生の本能むき出しで服従させようとするジェナリーノに魅了されていきます。

 

徐々に島での暮らしを楽しむ様になってきた二人ですが、ついに捜索のボートが通りかかり無人島での生活は終わります。ヨットに救出された二人にはまた以前の無意味で退屈な生活が待っているのですが、この後ジェラリーノが取った行動が非常に切ないです。この映画は当時のイタリアの社会背景が上手く表わされているという意見もあり、興味深いなと思いました。

 

追記:『流されて』は、2002に『スウェプト・アウェイ』ってタイトルでリメイクされています(観ていませんが)。監督は『スナッチ』、『コードネームU.N.C.L.E.』のガイ・リッチー。当時奥さんであったマドンナを主役にして撮られたものでガイ・リッチー低迷期の代表作です。こんなに評判が悪いなら、逆にいつかは観てみたいと思っています。『リボルバー』も個人的には、結構楽しめたので・・・(笑)。

 

 

サブウェイ・パニック/地下鉄のハイジャック映画

サブウェイ・パニック

サブウェイ・パニック [DVD]

原題:The Taking of Pelham One Two Three/上映時間:100分/製作年:1974年

監督:ジョセフ・サージェント

原作:ジョン・ゴーディ

脚本:ピーター・ストーン

出演:ウォルター・マッソーロバート・ショウマーティン・バルサム

【あらすじ】一部ネタバレ

 ニューヨークの地下鉄が4人の男にハイジャックされた。犯人グループは、乗客と引き換えに現金100万ドルを要求、タイムリミット1時間の中で地下鉄公安部、警察そして市当局はどう対処するのか? ジョン・ゴーディ原作の同名ベストセラーをP・ストーンが脚色、J・サージェントが犯人との手に汗握る駆け引きをサスペンスフルに描ききった。公安部部長に扮するW・マッソー、犯人のリーダーを演じるR・ショーなど演技陣も充実、ハイジャック映画の中でも特筆すべき娯楽編となっている

映画 サブウェイ・パニック - allcinema

  【感想】ネタバレします

ご存知の方も多いかと思いますが、2009年に公開された【サブウェイ123 激突】はこの映画作品のリメイク版です。【サブウェイ123 激突】の方はガーパー役をデンゼル・ワシントンが好演。「サブウェイ123 激突」の方を先に鑑賞されているのであれば、この映画の中の登場人物の言動は、多少シリアスさに欠けていると感じるかも知れません。

 

主演は我らがウォルター・マッソー、監督はジョセフ・サージェントです。本作は大空港から始まるエアポートシリーズやポセイドンアドベンチャー、タワーリングインフェルノなどの大量なパニック映画と同時期に出現しています。割と静かなんだけどハラハラする感じや、オシャレな音楽が挿入されつつ適度なコミック感があるのが堪らなく良いです。また1970年代の映画と言う事もあり、地下鉄が乗っ取られた時の乗客の態度が妙にゆるく感じました。

 

ハイジャックと言うと飛行機のイメージが強いですが、バスであろうが、電車であろうがハイジャックと呼ぶそうです。この映画は地下鉄のハイジャックなんてあり得ないと言われていた1970年代に作られた事もあり、他のパニック映画とは一味違った独特なムードを醸し出しています。

 

ちなみに犯罪者達がお互いのプライベートを明かさず名前をグリーン、グレー、ブルーなど色の名前で呼び合うのは、おそらく「レザボア・ドッグス」のMr.ホワイトやMr.オレンジの元ネタなのでしょう。

 

そして更に気になったのはちょこっと出て来る日本人の描写です(笑)。日本人ってこんな感じ?ってイメージで作られている気がします。最近のアメリカ映画で、こうゆうのは無くなりましたね。そして有名なラストシーン。オチはいたってシンプルですが秀逸でおすすめです。

 

 

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他人様の夢の中で右往左往【インセプション】映画感想

インセプション [DVD]

 

原題:INCEPTION/上映時間:148分/製作年:2010年

【あらすじ】

未来では他人様が寝ている間にその夢の中に潜り込み、アイデアを盗む企業スパイが活躍していました。コブ(レオナルド・ディカプリオ)は、その中でも凄腕のスパイで、国際指名手配犯として追われる身となっています。更にコブは自分の妻の殺害容疑も掛けられています。そんな折コブは、サイトー(渡辺謙)からこれまでに経験した事のない仕事の依頼を受けます。それは人の寝ている間にアイデアを盗むのではなく、植え付ける「インセプション」というもの。これを引き受け成功すれば殺人容疑を抹消してもらえる上に、子供達とも会う事が出来る。迷った挙句、新しい試みに挑戦するコブですが・・・。

 


映画『インセプション』予告編

【感想】ネタバレします

劇中で渡辺謙は「斉藤」でも「さいとう」でもなく、「サイトー」と呼ばれています。そこがちょっと面白かったです。

 

この作品は『パプリカ』と酷似している事で有名ですが、すいません『パプリカ』を観てません(汗)。

 

監督は、『プレステージ』、『インターステラ―』などのクリストファー・ノーラン。SF大好きで、CGをあまり使わない監督としても有名です。

主役のコブを演じるのはレオナルド・ディカプリオ。この他にもジョセフ・ゴードン=レヴィットキリアン・マーフィー、トム・ハーディーらが出演しています。

 

ターゲットとなる人を眠らせてそこに犯罪者チームが潜っていく、というアイデアが非常に良いと思いました。私自身の好みとしては、一番最初に潜った階層の映像が一番好みです。雨が降っていて路面を電車が凄い勢いで走っていて、犯罪チームたちはそこで右往左往します。最後の方の雪景色のスキーアクションシーンは、007を明らかに意識した作りになってるなと思いました。

 

時間が無くなるとまた誰か一人が眠り、更に深い階層へ潜り込んでいく斬新な作戦で時間稼ぎをしていくイケメン犯罪チーム。この発想には1本取られたなという感じです。この仕事の依頼者であるサイトー(渡辺謙)もチームに参加します。大企業のトップなのに大変ですね・・・。同じ日本人だからかも知れませんが、どうも気になって渡辺謙ばかり目で追ってしまいます。(2014年のハリウッド版ゴジラの時も、そうでした。)

 

 それとこのチームの人達はなんだかんだで、へまをする事が多いです(笑)。豪華キャストと一流スタッフで制作されたSF超大作でありながら、何処かしらジャンル映画の臭いがするのはそのせいかも知れません。また未来の犯罪者という設定だからかも知れませんが、つるっとしたイケメン揃いで怖そうな人が1人もいません。

  

「キック」で夢から覚めるっていうのは、普段落ちる夢を見た時に蹴る感じに似てるなと勝手に解釈しました(笑)。また今ここで起こっている事は現実なのか否かを判断する時、コブはコマを回します。日常的に言えばこれは、夢の中でほっぺたをつねるのに似てる気もしなくはないですが。今ここにある世界が現実かどうかが分からない系の映画は、観終わった後も頭の整理が出来ず、チンプンカンプンになるのですが、なんだかんだ言って興味が湧き、結構観てしまいます。

 

今生きている世界が夢やイメージで作られた世界なのか、現実なのか分からない作品は『トータル・リコール』や『惑星ソラリス』などがありますが、インセプションの場合、夢の中で更に夢を見るので複数階層の世界が出来上がり、そこがややこしくも魅力的に感じました。

 

とにかく映像表現がスタイリッシュなので、それだけでも十分に観る価値はあったかなと思います。

 

  今度のノーラン監督の新作『ダンケルク』の予告編です。

日本での公開は2017年9月9日です。


クリストファー・ノーラン監督『ダンケルク』予告編

 

 

 

インセプション [DVD]

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インセプション [Blu-ray]

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